Dentalism38号
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Dentalism 38 MARCH 202028CADソフトのスキャンボタンを押すとスキャナーが稼働。支台歯、上下顎ごとに読み取る。CADソフトの画面上にスキャンした歯列、支台歯の3Dモデルが表示される。支台歯のマージンラインに沿って、マウスでポイントを打っていく。支台歯に、接着剤を流すためのセメントスペースの位置を設定する。1234避けてはとおれないデジタル診療の基本ガイドCAD/CAMシステムの基礎知識歯科診療のデジタル化において需要が高まっている「CAD/CAM冠」。歯科医院の負担軽減に一役買う新システムを解説。 歯科業界では近年、デジタル機器やソフトウェアを用いた診断、治療が進んでいる。診療の質向上や医師・スタッフの負担軽減、技工物の品質の一定化など様々なメリットがある一方、活用方法がいまいち分からず、導入に踏み切れない医院も多いだろう。 この連載は一度覚えたら戻れない、手放せないデジタル技術の活用について分かりやすく解説。歯科医師、スタッフの皆様に、「デジタル診療の教科書」として活用していただきたい。初回は、需要が高まる「CAD/CAM冠」と歯科用CTについて紹介する。 「クラウン」などの歯科技工物はこれまで、技工士が石膏模型に蝋を盛り、一つ一つ鋳造する職人技の世界だった。これに代わりデザインから加工までをデータや機械で行う新しい仕組みが「CAD/C使用する商品①スキャナー「Identica」②CADソフト「exocad」③CAMソフト「MILLBOX」④加工機「DWX-52D」(ミリングマシン)CAD/CAMシステムの流れスキャンCADソフトCAMソフトミリングマシンCAD/CAMシステムの使用方法

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