Dentalism37号
21/32

19 Dentalism 37 WINTER 2019歯愛メディカルの幼児用歯ブラシがグッドデザイン賞2019を受賞。 幼い頃から歯磨きを習慣化することは将来の健康のために非常に良いことだが、乳幼児の歯磨きには喉突き事故などの危険がつきまとう。各メーカーが様々な幼児向け歯ブラシを開発・販売しているものの認知度はなかなか上がらず、通常のスティックタイプ歯ブラシよりも高価なこともあり普及が進んでいない。 こうした現状を受け、子どもを喉突き事故の危険から守り、楽しみながら自然に歯磨き習慣を身につけられる商品を普及させたいと、歯愛メディカルが幼児用歯ブラシ「Ci Baby Gummy」を開発し、話題となっている。同商品は、歯肉を傷つけにくいソフトなエラストマー素材を採用。ブラシ部からボディまで一体成形でコストダウンに成功している。最大の利点は自在に曲がる安全設計のネックで、転倒時の喉突き事故を防止できること。口に咥えたままヨチヨチ歩きしがちな幼児におすすめ。ハンドル部に設けた二つの穴は、指を入れたり握ったり、子どもの自由な持ち方に対応。おもちゃのように遊べ、「歯がため」としても最適だ。また、可愛らしい個包装のパッケージで、プレゼントにもちょうど良いと好評を博している。Ci Baby Gummy1本 106円(税別)Ciメディカル12月セールDMに掲載第112回歯科国家試験のストレート合格率53.7%。 文部科学省医学教育課によると、平成25年に歯科大学・歯学部に入学した2340人のうち、留年も浪人もせず第112回歯科医師国家試験に合格したいわゆるストレート合格者は1256人だった。合格率は53・7%で、第111回国試と比べ、3・1%のアップという結果となった。 しかし、国公立、私立大学合わせても、合格率70%を超えた大学は、新潟大学、岡山大学、鹿児島大学、北海道大学、大阪大学、九州歯科大学、徳島大学のわずか7校のみ。逆に50%を下回る大学が12校もある。 さらに、在学中に一度でも留年や休学を経験した学生の割合は全大学で21%。5人に1人の割合だ。学年別にみると、1年次は8・6%、2年次は16・7%、3年次は20・3%、4年次は23・4%、5年次は23・7%、6年次は33・3%と、在籍年数が多くなればなるほど、その割合が高まっている。6年生の前期で留年が確定し、出願すら出来なかった学生もいることを考えると、現状はさらに厳しいものだと言える。文部科学省医学教育課調べ■最低修業年限での歯科医師国家試験合格率北海道大学東北大学東京医科歯科大学新潟大学大阪大学岡山大学広島大学徳島大学九州大学長崎大学鹿児島大学 国立大学合計九州歯科大学 公立大学合計北海道医療大学岩手医科大学奥羽大学明海大学東京歯科大学昭和大学日本大学日本大学(松戸)日本歯科大学日本歯科大学(新潟)神奈川歯科大学鶴見大学松本歯科大学朝日大学愛知学院大学大阪歯科大学福岡歯科大学 私立大学合計国公私立大学合計5354544053485340545053552959553592512012898119129128815812696128119127991693234038353533383637283734393906767283365389665356623626334757486640799125671.7%64.8%64.8%82.5%71.7%75.0%69.8%70.0%68.5%68.0%73.6%70.7%70.5%70.5%52.8%55.9%24.0%44.2%69.5%67.3%44.5%43.4%48.4%44.4%44.8%26.2%49.0%44.5%40.3%52.0%40.4%47.2%53.7%大学名平成25年4月入学者数平成31年3月新卒合格者数(変入学者及び修学年限)超過がある学生を除く最低修学年限での第112回国試合格率第112回(平成31年)審査員のコメント乳幼児の歯磨き事故が多い実態を踏まえ、喉突き、歯肉の損傷、ブラシの毛の誤飲を防止するなど、徹底的に安全に配慮したデザインを実現している。また、低価格での製造が可能なデザインを追求するとともにその普及にも尽力している。喉突きした際に屈曲しやすいヘッド形状

元のページ  ../index.html#21

このブックを見る