25Dentalism 35 SUMMER 2019代の方でも定期的に通ってきて下さるようになり、地域の高齢化が著しいなかでも健康寿命は確実に延びていると思います。伝多朗 遠くから通ってこられる患者さんもいるようですね。中島 近くにあるクラインガルテンという滞在型市民農園の利用者には関東や関西方面の方も多く、長期滞在するうちに当院を受診され、そのまま通ってくださる方もいらっしゃいます。伝多朗 患者層が実に幅広い。松本歯科大学フレンチレストラン雷鳥長野県塩尻市広丘郷原1780学校法人 松本歯科大学内フレンチレストラン雷鳥蘂0263-51-2245大学オリジナルの「MDUワイン」は、日本屈指のワイン銘醸地、塩尻市桔梗ヶ原のアルプスワインのもの。渡辺孝貴シェフ『フレンチレストラン 雷鳥』に9年間勤務。狩猟免許を持っておりジビエ料理も提供できる。また、前々日までの予約があれば、予算や要望にあわせたコースにも対応してくれる。(3500円~)この日は、信州産の食材をふんだんに使ったコースが用意された。抽選による販売により入手困難とされる幻の「城戸ワイン」。中島 田舎なので、出来ることはオールマイティにやらなくてはいけないのですが、基本は自分や家族が受けたい治療をすることです。極端に血圧の高い患者さんを内科へ紹介したら、透析が必要になる直前の重篤な腎疾患だったり、悪性腫瘍の患者さんも今までに5例ほど診断しました。伝多朗 最も見習うべきはその「診断力」でしょうね。中島 患者さんの中には、何軒もの耳鼻科や脳神経外科をまわっても原因がわからず、実は顎関節症だったという方もいらっしゃいます。30年以上、偏頭痛と診断されていた顎関節症の方もいらっしゃいました。うちでは1~2週間で治ってしまうことも珍しくありません。伝多朗 歯科とか全身とかという視点だけではなく、患者さんのナラティブを丸ごと観ていることがわかります。滅菌など、見えない部分も徹底しておられますね。中島 患者さんから見えない部分こそおろそかにしてはならないと思います。米軍基地で歯科の教育講演をした際に海軍病院を見学したり、ハワイやグアムの歯科医院で実践的な滅菌方法を学びました。コストはかかりますが開業前から世界のレベルを前提とした仕組みを考えてきました。医療廃棄物の業者さんからはゴミの量で医院の滅菌の程度がわかる、先生のところはスゴイと言われます。伝多朗 話は変わりますが、先生はなんと今年、アメリカの大学院を卒業予定で、MBAを取得されるそうですね。この大学院の日本からの受講生では先生が初の歯科医師だそうですが。中島 英語でオンライン受講し、毎週のように課題や試験に追われました。診療と両立するのは大変でしたが、東大や慶応、早稲田卒などの方々と一緒に受講することができ、多くの学びを得ることが出来ました。生まれ育った四賀地区は超高齢化モデル地区のようなもの。これからも様々な力をつけて、大好きな地元の患者さんの健康寿命の延伸のため、力を尽くしたいと思います。 抜群の柔軟性と共感力で患者さんの胸襟を開き「真実の瞬間」を求めて歯科医療を提供する。これからも健康の要として、地域の皆さんに寄り添い、笑顔の輪を広げていくことでしょう。「すべては患者さまの笑顔のために!」
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