Dentalism35号
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19Dentalism 35 SUMMER 2019開発者である歯科医師・鈴木計芳氏(右)と、開発に携わった鶴見大学歯学部の細矢哲康教授(左)。キツツキコントラ価格/1台240,000円問い合わせ/ノイシュタットジャパン薔0120-961-092商品紹介動画サイトhttps://www.youtube.com/user/kazookazoomaccom1人間ドックよりも後回し!?歯科受診の先延ばし意識の実態。全周ファイリングを極め、時間短縮や安全性を高めたコントラハンドピース。 日本歯科医師会が昨年、15歳から79歳の男女1万人を対象に行った「歯科医療に関する生活者調査」によると、日常生活では物事を先に片付ける「対応派」が73・4%と多いが、歯科医院での健診・受診についてはギリギリまで対応しない「先延ばし派」の方が52・7%と多く、「先延ばし派」が「対応派」を逆転し、歯科健診が先延ばしにされている実態が明らかになった。 しかも、「もっと早くから歯の健診や治療をしておけば良かったと思うか?」との問いには、75・7%が「そう思う」と回答。 根管治療用のコントラハンドピースと言えば、回転式が一般的だったが、上下運動により切削する製品が登場した。ノイシュタットジャパンが開発した「キツツキモーション」は、刃が繊細な上下運動を繰り返す方式を採用。既存の回転式に比べ、J字状やS字状など湾曲した根管の切削がスムーズに出来るのが特長だ。また、根管壁に負担をかけず、削りすぎも防止できるため安全性も高いと評判になっている。 さらに従来の根管治療では、垂直拡大を終えるとファイルを交換して側方拡大を行うという流れが一般的だが、同製品は1本のファイルで垂直拡大と側方拡大を同時に行うことが可能。処置が一度で済むだけでなくファイル交換の手間が省け、治療時間の大幅短縮を実現。ひいては患者負担の軽減にも繋がるというわけだ。日本人の4人に1人は歯の治療を先延ばしにしてしまったことを後悔しているという。 年代別にみてみると、「先延ばし派」が最も多いのが20代で6割を占めるという結果に。そのうちの6割が自分の歯や口について「健康だとは思わない」と回答。「健康だと思う」という人は3割台にとどまった。20代の「対応派」の35・4%は定期的に歯科医師のチェックを受けているのに対し、「先延ばし派」は12・7%と20ポイントも少ない。しかも、これまで一度も歯科医師の治療やチェックを受けたことがないという人が13・7%もいるという。 予防意識拡大の兆しはみえるものの、まだまだ国民に浸透しているとは言い難い現状がある。まだまだ、定期的な歯科健診や早めの治療の大切さを啓発していく必要があるだろう。 開発者の同社顧問であり歯科医師の鈴木計芳氏は、「日本初の商品を作りたいという想いで、往復運動の回数やストローク長の最適化などの試作、改良を続け、製品販売にまで至ることが出来ました。先生方にも好評で、ゆくゆくは海外輸出も考えたい」と展望を語る。現場の発想から生まれた全く新しいコントラハンドピース。実演セミナーも開催されているので、興味のある方は参加してみては。(%)(%)できるだけ先に片付ける方(気になり始めたらすぐに対応する)どちらかといえば先に片付けておきたい方どちらかというと先延ばしする方(どちらかというとギリギリまで対応しない)できるだけ先延ばしする方(ギリギリまで対応しない)対応派先延ばし派10代20代30代40代50代60代70代対応派()先延ばし派()■日常生活、健康管理、歯科健診 対応派or先延ばし派■対応派と先延ばし派 歯や口の中が「健康だと思わない」割合(年代別)23.649.821.94.713.538.136.312.173.451.647.326.648.452.780.060.040.020.00.012.634.737.615.1日常生活での行動全般健診や人間ドックなど自分の健康管理歯科医院での健診・受診

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