Dentalism35号
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注目の歯科医師インタビュー本格的に口臭専門外来を開設した経緯は?本田 サッカーのワールドカップが日本と韓国で開催された2002年に、ほんだ歯科ではインターネット予約の導入を開始したんです。そうしたら、口臭外来の予約で初日にサーバーがパンクしたんです。順番に対応すると5年もかかる数の予約が10分ぐらいで入ってしまうような状態でした。これは、私一人ではだめだと思って、当時、7、8人の先生がほんだ式口臭治療を学びに来ていたのですが、その人たちのクリニックに振り分けたんです。これが提携クリニック制度を始めたきっかけで、これだけのニーりほんだ式の看板を掲げる限りは最新の治療を提供してほしいですから。また、ほんだ歯科のホームページにも目安箱のような、直接私に相談できるページを設けています。提携クリニックに行ったけれど、思うような治療を受けられなかったなどの不満を書き込むことが出来るようになっています。そういった場合は、私とそのクリニックとで情報共有し、必要であれば患者さんのその後のフォローはほんだ歯科でさせていただきます。――そこまで徹底した管理をするのは、どうしてですか?本田 私からすると当たり前のことです。私の治療法を信じて治療される先生方はもちろん、患者さんも私を信じて来院されます。先生の技量が足りずに治療が上手くいかない場合は、私に指導責任があります。フォローするのは当然です。提携クリニックである限り、口臭治療の最終的な責任は私にあると考えています。先生方に対しても患者さんに対しても。それだけのことを背負って私は口臭治療と向き合っています。――新たにほんだ式口臭外来専門のクリニックを作る予定とお聞きしました。本田 提携クリニックもこれだけの数になりましたから、センター的な施設を作ろうと思いまして、大阪ミナミに今年11月の開業を予定しております。そこには最新機器を備えた研修センターも併設しようと考えています。――ますます、ほんだ式口臭治療が広まりそうですね。本田 時代を遡っても古代から口臭治療のニーズは絶えずありますし、これからもそのニーズは増え続けるでしょう。私はほんだ式口臭治療を広めることが国民の利益にも繋がると信じていますし、口臭治療の未来は開けていると確信しています。ほんだ式口臭治療認定コースの終了証書。 1人の患者の悩みに寄り添うことで始まった口臭治療外来。本田先生はこれまで約8000人の口臭患者を診てきた。「患者さんに喜ばれることをしたい」。従来の歯科の常識を取っ払い、患者のために出来ることは何なのかを真摯に考えた結果が日本一の口臭外来へと繋がったのだろう。ズがあるのだから人材育成をした方が早いと提携クリニックを増やす方向性になりました。――現在、提携クリニックはどれぐらいあるのですか?本田 日本全国で400医院ぐらいあります。エクセレントブレスアライアンスクリニックスという認定制度で、まずは2、3週間おきの研修を6回受けていただきます。セミナーやスタディグループの研修と違い、無料で受けられます。ただ、宿題は山のように出ますし、レポートを提出したり試験もあります。しかも、試験をクリアしないと先には進めません。それらを全てクリアすると提携クリニックとして認定されるのですが、提携クリニックとして続けていくにはいくつかの条件があります。まずは、年1回の勉強会に参加すること。治療法は日進月歩で進化していますので、年に1度、提携クリニックの先生方に集まっていただいて勉強会を開催しております。マニュアルを配って新しい治療法を指導したりするのですが、この勉強会に参加しない人はその時点で提携を外れてもらいます。厳しいと思われるかもしれませんが、何よ11Dentalism 35 SUMMER 2019Prole 本田俊一(ほんだ・しゅんいち)1980年山口大学農学部獣医学科卒業、旧厚生省入省1988年旧厚生省退官1993年大阪大学歯学部卒業1995年ほんだ歯科開設1997年医療法人ほんだ歯科設立日本口臭学会常任理事、国際口臭学会会員ほんだ歯科大阪府東大阪市小若江3-9-2106-6720-7244http://www.honda.or.jp

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