Dentalism35号
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医療法人 ほんだ歯科 理事長・院長本田 俊一注目の歯科医師インタビューStar Dentist InterviewShunichi Honda400もの提携クリニックを率い認知行動療法で口臭症患者を救う。取材・文/長田英一 大阪の中心部から車で30分ほどの小さな街に、全国から患者が訪れる歯科医院がある。日本における口臭治療の第一人者、『ほんだ歯科』の本田俊一院長は、口臭の無臭化技術の確立や、医学的根拠に基づいた「ほんだ式口臭治療」を実践。あわせて認定歯科医師の養成にも注力し、現在、提携クリニックは400医院にも上っている。――どうして口臭治療を専門にした歯科医院にしようと思われたのですか?本田 開業した当時は、歯周病やう蝕の予防・治療を中心とした歯科医院でした。その中で私と同じぐらいの年齢のメンテナンス患者さんがいらっしゃって、自分の口臭について何とかならないかと私に訴えてこられたのです。しかし、どう考えても歯に原因はないですし、チェアサイドで話していてもそれほどの臭いはないわけです。さすがに、相当接近すれば臭いを感じますが、それだけ近ければ誰だって口臭はします。それぐらいのレベルの口臭でした。しかし、その患者さん曰く、今はそうかもしれないけれど職場では口臭がきついらしく、周りの人が鼻に手を当ててDentalism 35 SUMMER 20198

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