Dentalism 34 SPRING 201928■症例3:44歳 女性 初診:2017年6月 主訴:前歯の咬合痛と動揺17年10月:12、21部にインプラント(Zimmer Biomet社Splineインプラント∅3,75)を埋入18年2月:DTIスキャンボディー装着(図17)しスキャンニングしたSTLデータをセンターラボである株式会社白鵬 DTICAD/CAMミリングセンター(栃木県宇都宮市)に送付。DTIではスキャンボディとインプラントの位置関係をライブラリーで照合し(図18)デジタル化されたデータ上でアバットメントのデ図21図23図25ザイン作業(図19)が行われCAMによるアバットメントの加工が行われる。(図20)一方で当院が外注しているAデンタルラボ(熊本県玉名市)では、DTIより位置関係がライブラリー照合データで送られ、そのデータ上でプロビジョナル・クラウンのデザインを行う。その後PMMAレジン・ディスクにて削りだされたプロビジョナル・クラウンは当院へ納品される。(同じく図20)導入以降、多くの3ユニットブリッジ作成経験からCS3600で計測した位置関係スキャンデータは正確であり、臨床に耐えるとの実証を得ている。そこでプロビジョナル・クラウンと全く同じデータをベースにレイヤリング用ジルコニアフレームの作製も同時に行った。(同じく図20)図20図22図24図26口腔内スキャナ使用キャン1.口腔内スキント・5.アバットメンナルプロビジョセット上部構造ルセット9.ファイナルルファイナルセット上部構造3.ライブラリー照合アバットメント作製4.プロビジョナル上部構造作製6.ファイナル レイヤリングフレーム作製8.ファイナルレイヤリング作製グフレーム7.レイヤリングプ印象ピックアップ歯科技工所(CAD/CAM導入)AデンタルラボCAD/CAMセンターAデンタルラボ経由デジタルデータ移移送配送図27アバットメント装着を行いPMMAレジンディスクで作成したプロビジョナル・クラウンを用い、ブラック・トライアングルの補正とポンティック下の粘膜調整を行った(図21)口腔内スキャナではポンティックの基底面形態をスキャンすることが不可能なため、従来のアナログ法を用いたピックアップ印象を行い(図22、23)石膏模型上でのレイヤリングを行った。(図24)12、11、21のフルジルコニアブリッジをセット後の口腔内正面観(図25)レントゲン所見(図26)大幅に簡素化、効率化された工程のフローチャート(図27)図18図17図19
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