Dentalism34号
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15Dentalism 34 SPRING 2019の著名な歯科医師が講師を務め、臨床症例画像を用いてユーザー教育に取り組むとともに、ユーザーとの交流を通じて診療技術の向上を支えていく狙いがある。バテック社で身につけた技術やサービスを自国に持ち帰り、ビジネスパートナーは販売展開に、顧客の歯科医師たちは診断・治療に役立てることで、歯科業界のさらなる発展に繋がっている。 2019年2月9日から11日までの3日間、日本のバテックパートナーである歯愛メディカルとユーザーの歯科医師の約30人が韓国・ファソン市のバテック本社を訪問。同社のCTを導入して間もない医師たちは、臨床研修セミナーを通じて診療技術の向上のため理解を深めた。一行はユーザーミーティングにも参加。歯科解剖学の権威であるパク・ソンテク博士による3D解剖学の講義が開催され、参加者も興味深そうに耳を傾けていた。また、ユーザー同士の臨床症例画像発表も行われ、有意義な時間となったようだ。構とデザイン、製造ラインのメンテナンス、サポートに至るまで自社で一貫して行う。製造現場も最新の設備を整えている。CMOS/TFT検出器は製品の要求事項に応じ、高い基準に合わせたクリーンルームで生産する。組立ラインではロボットが自動で部品を運び、生産の効率化を実現。世界基準の厳格な品質管理、出荷前評価プロセスを経て、各国にレントゲン機器を出荷している。近年は、業界初となるカーボンナノチューブをX線発生器に採用して小型化・軽量化に成功し、ポータブルX線装置に活用するなど、これまでに取得した特許の件数は300を超える。 バテック社がグローバルに歯科業界で活躍できるのは、世界各国のビジネスパートナーと築き上げた固い絆と信頼、そして共に繁栄するというマインドがあるからだ。互いの強固な関係のベースとなるのが、充実した教育プログラムを通じたビジョンの共有である。世界各国のユーザーを本社に招き、定期的にユーザーミーティングを開催。韓国福利厚生も手厚く、従業員と家族を大切に バテック社は、従業員の食事や健康から家族環境の配慮まで、手厚い福利厚生が徹底している。「健全な経営は、従業員の健康とより良い職場環境から」との考えがあるからだ。ランニングマシン14台、バイク8台、筋力トレーニングマシン29種が揃う本格的なジム。社内には幼稚園も設置。30人の先生が在籍し、従業員の大切な子供を無料で受け入れている。専任の調理師が従業員の健康を考え、バランスの良い食事を日替わりで用意している。カフェはカジュアルなミーティングの場としても活躍。ここからアイデアが生まれることも。商品開発年表世界発パノラマ、CT、セファロ一体型3-in-1システム世界初オートスイッチング技術モーションアーチファクトを防ぐ高速セファロ全診断領域をカバーするフリーFOV画期的な低線量CT世界初曲がるデジタルセンサー41断層取得できる次世代パノラマユーザー教育によるビジョンの共有で発展。日本のユーザーも訪問。診療技術向上に努める。

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