Dentalism32号
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21 Dentalism 32 AUTUMN 2018■主に使用する歯ブラシの平均使用期間(n=1,030)2014年 ライオン調べ■相対的な汚れを落とす力新しい歯ブラシの歯垢除去率を100%とした場合の相対値出展:(公財)ライオン歯科衛生研究所、日本小児科歯科学会報告会(1985)※16~19歳10代※20代30代40代50代60代79日79日71日71日57日57日49日49日48日48日46日46日0010102020303040405050606070708080(日)(日)新しい歯ブラシ100%毛先が少し開いた歯ブラシ80.8%毛先が開いた歯ブラシ62.9%1ヶ月に1度の歯ブラシ交換を習慣化。毎月8日を歯ブラシ交換デーと制定。 毎日使う歯ブラシ。新しいものに交換するタイミングはいつなのか。ライオンの調査によると、主に使用する歯ブラシの平均使用期間はどの年代も1ヶ月以上という結果となり、特に10代、20代では平均2ヶ月以上使用していることが分かった。 さらに、歯ブラシを交換する理由は、9割近くの人が毛先が広がったときと回答。どれぐらいが毛先が広がったと感じるかは人それぞれだが、多くの人が歯ブラシの毛先の広がりを意識して交換の目安としているよう。では、毛先の広がりによってどれだけ汚れ落とし効果が低下するのか。汚れ落ちの違いの調査では、新しい歯ブラシと比べ、毛先が少し開いた歯ブラシでは約2割、完全に開いてしまった歯ブラシでは約4割も清掃力が低下してしまうことが分かった。歯ブラシは毛先が開いてしまうと、歯にきちんと当たりにくくなり汚れを落とす力が弱くなるばかりでなく、歯茎を傷つけてしまう可能性もあるとのこと。 「つい忘れてしまう」、「まだ使えると思った」、「そもそもいつ交換すればいいか分からない」などの理由でおろそかになってしまう歯ブラシの交換。そんな中、一般社団法人 日本記念日協会が毎月8日を「歯ブラシ交換デー」に認定したとのこと。1ヶ月に1度の歯ブラシ交換を習慣化させるきっかけになればと願う。 厚生局による指導対象の目安になるレセプト。各地方厚生局から平成30年度の歯科平均点数(レセプト1件当たりの平均点数)が公表された。平均点数が高いのは、北海道1459点、秋田1392点、大阪1384点、青森1380点、宮崎1348点、大分1344点と続く。平均点数が低いのは、順に滋賀1094点、三重1101点、栃木1105点、岐阜1119点、富山1120点。各地域における平均点数の上位8%程度の医療機関が集団的指導の対象となり、さらにその中でも翌年度実績が都道府県平均点数の1・2倍を超える場合に個別指導の対象となるとされている。 個別指導はほとんどの場合が自主返還の対象となるため、収益を圧迫し経営事態に大きな打撃を与えることにもなりかねかい。保険診療のルールの再確認し正確な知識を習得することはもちろん、日常的に自院の請求点数が高いのか低いのか、過剰請求になってないかをチェックすること、さらに自院が属する都道府県の請求点数の推移も把握しておくことが大切だろう。平成30年度の歯科レセプト平均点数。指導を受けないための日常的な点検が必要。■各地方厚生局平成30年度の歯科平均点数 (レセプト1件当たり平均点数)1,4591,3921,3841,3801,3481,3441,3251,3201,3181,3111,2811,2751,2711,2691,2681,2671,2621,2431,2401,2391,2341,2321,2301,229点点点点点点点点点点点点点点点点点点点点点点点点点点点点点点点点点点点点点点点点点点点点点点点1,2221,2211,2101,2061,1991,1991,1811,1791,1771,1741,1561,1551,1551,1491,1421,1351,1321,1211,1201,1191,1051,1011,094北海道秋田大阪青森宮崎大分徳島福岡香川岩手兵庫広島高知和歌山沖縄岡山山口京都神奈川山梨佐賀新潟石川福井熊本鳥取福島長崎島根鹿児島千葉東京愛知茨城宮城埼玉愛媛長野群馬奈良山形静岡富山岐阜栃木三重滋賀
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