Dentalism31号
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輝く女性に逢いに行くクラジ歯科医院 院長倉治 ななえNanae Kuraji輝きの秘訣子どもの頃から文章を書くことが大好きだったという倉治さん。歯科医師になり伝えたいテーマが明確になったことで、さらに執筆にのめり込むように。モチベーションは「ほかのお母さんには、絶対に子育て歯科を成功させてほしい」という強い思い。Prole くらじ・ななえ/日本歯科大学卒業、1983年クラジ歯科医院開設。1989年医療法人社団仁慈会を設立し、常任理事就任。同年テクノポートデンタルクリニック開設。1990年、自身の子育てを参考に「子育て歯科」を開始。2003年Dr.NANA予防歯科研究所設立。発信し続けていれば世の中は変わる。娘の虫歯から生まれた「子育て歯科」。 予防歯科研究の先駆け的存在であり、「子育て歯科」を提唱している倉治ななえさん。子育て歯科に取り組み始めたきっかけは、ご自身の娘さんだった。完璧にオーラルケアが出来ていると思っていたのに、それでも虫歯ができた。当時の日本の予防歯科における常識に疑問を抱き、以来何度も海外に渡り最新の知識・技術を学んだという。 しかし、研究・法整備の遅れていた1990年代の日本でその知見を普及させることは簡単ではない。それでも自ら経営する歯科医院での治療の中でアンケート調査や検証を繰り返し、予防歯科におけるフッ素の活用の重要性を現場で訴え続けた。そして1997年にキシリトールが食品添加物として、さらに2017年にはフッ素濃度1500ppmを上限とする歯磨剤が認められることになる。 そんな彼女の熱量は、現在も変わらない。予防歯科製品の開発に加えメディア出演や執筆・講演活動など、正しいホームケアの認知拡大を目指し発信を続ける毎日。患者自身が納得感を持って取り組むホームケアを実現するため、治療現場では伝え方も工夫しているという。「予防歯科は患者の生活習慣、すなわち生き方を正しい方向に変えることなんです」。ママ友にとっておきの情報を教えるかのような親しみやすい診察により、患者や母親たちから信頼を集めている。クラジ歯科医院東京都大田区大森東1-35-4-101蘂03-3766-55821 Dentalism 31 SUMMER 2018撮影/中島繁樹

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