Dentalism30号
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29 Dentalism 30 SPRING 2018フが行い、「第二の院長」として陣頭指揮をとるんです。院内を見ていて手が足りないと思うと、1分だけグローブをして出てきてさっとサポートしてすぐに戻るなど、とても優秀です。その分、私にも厳しいですけどね(笑)。伝多朗 二人のご子息も歯学部へ進まれたようですが、今後の展望や歯科界の未来についてはどのようにお考えですか?内田 昨年から訪問診療も始めていますが、歯が無い人はいないわけで、予防管理ができる歯科医師は今後まずます必要になってくるでしょうね。そうした仕事はAIが発展しても無くなることはありません。歯科が悲観することは全くないと思っています。 一つ所に所属することなく広く学び、ドローン並みの俯瞰力と柔軟な感性で歯科をとらえ、業界全体が良くなることを考えている筋金入りの「歯科マニア」。強い信念とぶれない芯があるからこそ、誰に対してもオープンでニュートラルなスタンスを通すことができるのだ。そんな内田先生は、かかわる多くの歯科関係者から、大いに歓迎されている。内田昌埃(うちだ・よしのり)1965年山口県出身。1996年長崎大学大学院・歯学研究科修了。1998年医療法人鶴翔会 内田歯科医院開業。最先端の歯科治療を提供することを信条とし、MI(ミニマルインターベンション)という概念が登場するや否や「削らない歯医者」を目指してきた。座右の銘は「道は遠し」。どんなに研鑽を積んでもゴールは見えないことを悟っているため、自己投資はもちろん治療環境への投資も惜しまない。無類の読書家で歯学の新刊も常にチェックしているが、論文や出版物よりも学会や国際会議で最新の情報を得る方が早くて確実と考えているため、多い時で年間10回、今でも年に4回は勉強のため海外に赴く。縁もあって一緒にソフトの開発をさせていただいたこともあります。伝多朗 一日に60人もの患者さんを、先生と奥様二人のドクターで診ているのでしょうか。内田 ほとんどが予防の患者さんなので、半数以上は歯科衛生士が担当しています。昨日(土曜日)の午前中もグローブをしたのは2回ぐらい。私はもっぱらエプロンを外して「お疲れ様でした、お大事にね」と挨拶する係です(笑)。伝多朗 ユニットは現在5台とのことですが、増やそうと思ったことはないのでしょうか。内田 子供が小さい頃に代診の先生を入れたこともありますが、患者さんは代診の先生に診てもらいたいわけじゃないですよね。それに歯科は術野が狭いですし、治療のコツや理屈は教えられても、手のサイズや指の細さ、長さだけはどうにもならない面がある。それで、私と副院長以外は、歯科衛生士だけにしたのです。伝多朗 歯科衛生士だけで15名もいらっしゃるのには驚きます。内田 うちは受付も全て歯科衛生士が担当しますからね。しかも受付は治療の内容や時間の見通しがきく、一番仕事が出来るスタッ一通りの酒類は揃うが、とりわけ日本酒が充実している。この日は、全国各地から選りすぐった地酒が40種以上揃っていた。三陸産の大粒生ガキは1ケ840円。鼎 店長吉田和裕さん考古学を学ぶ大学院生時代からアルバイトをして、やがて社員となり店長になって10年。こだわりは「とにかくいいものを提供すること」。現在は、代表取締役として店を切り盛りしている。

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