Dentalism30号
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Dentalism 30 SPRING 2018 28内田歯科医院 院長 内田昌埃×聞き手 伝多朗(デンタロー)   │││││││││││││││││││││││││ 撮影/中島繁樹 構成/丹羽麻理歯談・食談 維新を恐れぬグローカルな歯科医師 東京・新宿『鼎かなえ』 にて 高齢化率が6割を超える山口市鋳銭司。大村益次郎誕生地隣に医院を構え、昨年10月には開業20周年を迎えた内田昌徳先生。毎日60名もの患者を迎え入れる一方で、アクティブに国内外を飛び回り研鑽を重ねる姿は歯科界でもつとに有名。今回は九州で会合を済ませた翌日、まるで寄り道でもするかのようなフットワークの軽さで、「歯談・食談」のために新宿『鼎』までご足労下さった。伝多朗 本日は遠路わざわざありがとうございます。明日は朝一番で山口へ戻られるのですよね。内田 9時30分には診療室に立つ予定です。意外と距離感は感じないですよ。空港にも新幹線の駅にも近いので、アメリカから2泊4日で帰ってきても、すぐに仕事ができてしまいます(笑)。伝多朗 内田先生は、とにかく勉強熱心で、業界誌にも長年執筆されていますし、多くのメーカーとの間で、様々な道具類も開発されていると伺っています。内田 我々の医療は器具も日進月歩です。私は患者さんには最先端の医療を提供したいので、技術や知識だけでなく、機材にも投資しています。滅菌は医科と同じレベルのガス滅菌を導入し、ユニットは6〜7年に一度は入れ替えます。口腔内写真用のカメラも2年ほどのペースで、タービンも新しいものが出るとまずは買って試します。だから切削の音を聞けば、どこのメーカーの何番かがわかる(笑) 開業して1年でデジタルレントゲンシステムが出た時はショックでしたが、もちろん買い換えました。そのご鼎かなえ東京都新宿区新宿3-12-12 B1F蘂03-3352-7646休/年末年始営/17:00~24:00(L.O.22:45)日・祝日16:30~23:00(L.O.21:45)「歯科」と「食」の未来をみつめて、街から村へ走り続ける味覚人、伝多朗が繰り広げる酒飲み宝談。季節の食材を多彩に揃えた、手間暇惜しまぬ料理の数々。コースや会席料理にも対応しているが、選びきれぬほどの単品メニューからあれこれ頼むほうが酒宴は盛り上がる。昭和47年創業の新宿の老舗居酒屋としての歴史を感じさせる店内には、その日のおすすめメニューが書かれた短冊がずらり。カウンターの大皿に並ぶ人気の惣菜や旬の味覚が食欲を誘う。地下への降り口にある看板とトレードマークの杉玉が目印。

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