Dentalism30号
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23 Dentalism 30 SPRING 2018 最近よく目にする殺菌剤配合口腔咽頭用スプレー。う蝕や歯周病、口臭の予防として、口腔内や喉の除菌を目的としているが、スプレー剤が噴射される口腔内は常に唾液が分泌されており、唾液による希釈が殺菌力にどう影響するのかは十分明らかになっていなかった。そんな中、サンスターが実使用時に生じうる唾液の添加や希釈が殺菌力に及ぼす影響を検証したという。 0・3%CPC剤、0・5%ヨウ素剤、0・45%PVP-I剤、それぞれを配合した3種の口腔咽頭用スプレーにて検証。口腔内に存在する歯周病菌3種、う蝕関連菌1種、肺炎関連菌5種、真菌1種の計10種類の菌を対象に実験した。その結果、0・3%CPC剤は、試験薬剤を512倍まで水で希釈しても1分以内での殺菌が可能だったが、0・5ヨウ素剤は32倍以上、0・45%PVP-I材は8倍以上で30分でも殺菌効果が見られなかった。唾液を添加した場合では、3種ともに試験薬剤の濃度が薄いと唾液添 会計のIT化が進む昨今。計量器やPOS等を製造・販売する寺岡精工が、深刻化する人手不足への対応とチェックアウトのさらなるスピードアップを図るため、業界で初めてフルセルフにもセミセルフにも変身できる対面セルフレジ「HappySelf」を発売した。 混雑や人員配置の状況に応じ、患者自身が登録から支払いまでを行うフルセルフ、スタッフがレジ操作を行い患者自身が支払いを行うセミセルフでの運用が可能。15インチの大型画面で年配の患者でも見やすく、フルセルフ、セミセルフのどちらの状態でも画面表示が統一されているためタッチ操作も簡単にできる。また、本体幅が340ミリの省スペース設計のため、配置もしやすい。 歯科医院で運用する場合、レセコンから発行される診療明細書にバーコードを印字し、それをレジのスキャナーで読み取らせることで使用が可能となる。会計業務や現金管理にまつわるトラブル処理に頭を悩ませている開業歯科医師は少なくない。歯科医院から導入希望の問い合わせも多いようだ。歯科医院でも導入可能な対面セルフレジが登場。CPC配合口腔咽頭用スプレーの殺菌力は唾液や希釈の影響を受けにくいことが判明。■口腔咽喉用スプレー剤の肺炎球菌に対する殺菌力に及ぼす希釈及び唾液天下の影響※表中の数字は、各濃度で殺菌が認められた時間(殺菌時間)を示しており、sは秒、mは分を表す。例)15s:15秒で完全に殺菌、1m:1分で完全に殺菌、>30m:30分でも殺菌できず 試験薬剤0.3%CPC剤0.5%ヨウ素剤0.45%PVP-I剤唾液添加512256128643216842原液ありなしありなしありなし1m>30m>30m>30m>30m>30m15s3m15s1m15s30s15s15s15s15s15s15s15s15s15s15s15s15s>30m>30m>30m>30m>30m>30m>30m>30m>30m>30m>30m>30m>30m>30m>30m>30m15s30m15s1m15s15s15s15s15s15s>30m>30m>30m>30m15s30m15s10m15s15s唾液と混合する際の薬剤希釈倍率試験薬剤の濃度薄い濃い加の影響を受けて殺菌にかかる時間が増えたが、0・3%CPC剤は他の2剤と比べ、より薄い濃度でも唾液添加による影響が小さく殺菌効果が維持されていることがわかった。常に唾液が分泌されている口腔内では、10分で数十倍、20分で数百倍、30分になると数千倍も希釈が進むと考えられるが、今回の研究でCPC配合の口腔咽頭用スプレーの有効性が確認されたといえよう。セミセルフ運用会計画面分離タイプイメージ(スタッフ:1名)セミセルフ運用イメージ(スタッフ:1名)フルセルフ運用イメージ(スタッフ:0名)各スプレー剤の原液を10段階に水で希釈して実験。■HappySelf価格/2,400,000円~問い合わせ/寺岡精工お客様窓口薔0120-37-5270(9:30~17:30 ※土日祝除く)

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