Dentalism 28号
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輝く女性に逢いに行くスウェーデン・デンタル・センター歯科衛生士加藤 典Nori Kato輝きの秘訣スウェーデンで研究に従事し、歯周病治療の第一人者でもある院長の弘岡秀明先生。「いつも根気強くご指導いただいています。たまに『上出来!』と言葉をかけてもらえると、ほっとしますね」。Prole かとう・のり/埼玉県出身。1982年大宮歯科衛生士学院(現・大宮歯科衛生士専門学校)卒業。同年一般歯科医院勤務。1997年から『スウェーデン・デンタル・センター』(弘岡歯科医院)にて歯科衛生士を務める。日本歯周病学会認定歯科衛生士。日本臨床歯周病学会認定歯科衛生士。患者の意識を変えることの大切さを実感。スウェーデン流のデンタルケアに取り組む。 スウェーデンのスペシャルクリニックと同等なデンタルケアを提供している『スウェーデン・デンタル・センター』(以下、SDC)。歯科衛生士の加藤典さんは一般歯科での勤務経験から、より高度な学びを求めて渡米したものの、厳しい現実を知り帰国。そんな時に出会ったのが『SDC』のスタッフ募集広告。「ここでなら最先端の歯科医療を学べるのではないか」と。「歯科衛生士が仕事に取り組むには、歯科医師の深い理解が必要不可欠。恵まれた環境だと感じています」。 1999年から毎年スウェーデンへ足を運び、スキルアップをはかり続ける加藤さん。「現地では『エビデンスに基づき、専門家の判断の下、患者主体の治療を行う』というのが前提。特に歯周病治療は患者さんの積極的な参加が欠かせません」。患者自身が生活習慣や意識を変えなければ、十分な治療効果が得られないと語る。「実地では心理学に基づいた行動変容が体系化されています。その学びを患者さんの幸せに役立てていきたいです」。 今改めて実感しているのは長く続けることの意義。「日本で歯科衛生士の資格を持つ約25万人のうち、半数弱の方が就業されていないのはもったいない。続けることで自分も成長でき、学びたいという意欲が患者さんへの最良の歯科医療の提供につながる。私も後輩たちへそのやりがいを伝えていきたいですね」。スウェーデン・デンタル・センター医療法人社団 北欧会 弘岡歯科医院東京都千代田区内幸町2-2-3 日比谷国際ビル3F03-3503-4188 http://www.sweden-dc.com/ 3 Dentalism 28 AUTUMN 2017撮影/中島繁樹

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