Dentalism 28号
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27 Dentalism 28 AUTUMN 201777788082838485(歳)7981平均寿命滋賀県日本全体長野県福井県奈良県石川県京都府熊本県宮城県大分県岡山県三重県富山県新潟県福岡県広島県神奈川県山梨県静岡県岐阜県東京都島根県佐賀県山形県兵庫県千葉県香川県愛知県山口県北海道宮崎県群馬県福島県和歌山県長崎県徳島県鳥取県栃木県埼玉県茨城県愛媛県鹿児島県大阪府高知県岩手県秋田県沖縄県青森県最上位最下位格差1990年2015年長野県(80.2歳)青森県(77.7歳)2.5歳滋賀県(84.7歳)青森県(81.6歳)3.1歳1990年2015年79.984.779.083.280.284.284.284.183.983.883.783.783.683.683.683.583.583.483.483.483.483.383.383.383.383.383.283.283.183.183.183.183.183.083.082.982.982.982.882.882.882.882.782.682.682.582.482.482.381.981.680.179.579.979.579.379.278.979.379.479.479.878.779.279.378.879.579.579.179.078.579.978.679.279.179.078.678.778.579.278.978.278.478.478.778.479.078.678.678.478.078.078.678.878.777.7(Lancet 2017年7月19日オンライン版)〈図〉 都道府県別に見た平均寿命の変化(1990~2015年)可能な主要疾患による死亡率・障害発生率を低減することに成功しているが、低下ペースは2005年以降鈍化傾向にあり、都道府県間の格差は拡大しつつある。こうした格差の是正は保健医療政策上の重要な課題であり、今後は地域の保健システムのパフォーマンスなど、格差の原因となりうるものを評価していく必要がある」と結論付けている。(Medical Tribune 2017年8月17日号2ページより転載)健康転換 経済・社会の持続的な発展に伴い人口は多産多死から多産少死を経て、少産少死になることで人口構造が転換する(人口転換)。先進国では人口転換により人口はほぼ横ばいかやや減少に転じ、老年人口の割合が増加しているのに対し、途上国では多産少死の状態が人口爆発の原因となっている。また、疾病構造は感染症が主要な段階から非感染症(肥満、高血圧、糖尿病、がんなど)が主要な段階へと変化する(疫学転換)。これらに加えて、保健システムや社会経済システムの変化が相互に影響しながら、国の健康問題が段階的、構造的に転換することを示す概念が健康転換である。人口構造、疾病構造の変化を統一的に捉える趣旨で提唱された。

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