Dentalism 28号
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塙歯科医院 塙章一×聞き手 伝多朗(デンタロー) ││││││││││││││││││││││││││││││││││ 撮影/中嶋繁樹 構成/丹羽麻理歯談・食談 「楽食」で食のバリアフリーを 茨城県・笠間市『モン・ラパン』 にて Dentalism 28 AUTUMN 2017 24 食べる行為の中にバリアを作らない「食のユニバーサルデザイン」を提唱し、多職種と連携して「楽食(らくしょく)」の研究・普及活動に取り組んできた歯科医師、塙章一先生。同じ笠間市で「楽食」を提供するレストラン『モン・ラパン』にて、嚥下食や糖尿病食に対応したフランス料理をいただきました。伝多朗 医科歯科介護の連携だけではなく、地元の「笠間焼」や街づくりまで巻き込んだ塙先生の「食」をキーワードとした健康づくりの提案は、様々な方面から注目を集めていますね。塙 きっかけは20年前に始まった笠間市の「訪問歯科診療」でした。一緒にまわった歯科衛生士や管理栄養士と共に、入れ歯でも美味しく食べられる「義歯食(現在は楽食に発展)」の試食会を実施。その後、茨城県歯科医学会主催の公開講座で発表の機会を得るなどして輪が広がっていきました。 『モン・ラパン』の佐山シェフは、専門家の評価や判断が必要な人には一人ひとりに対応した「食のカルテ」を添えて「楽食」を提供して下さいます。伝多朗 メニューごとにエネルギー量や栄養素が細かく算出された成分表があり、驚かされます。しかもフルコースで530kcalに抑えられているとは思えないほどの量と華やかさですね。塙 最初は糖尿病対応のコースに挑戦され、その後、塙 章一(はなわ・しょういち)1954年茨城県出身。1979年松本歯科大学卒業、東京歯科大学口腔外科第2講座入局。89年東京歯科大学口腔外科にて博士号を取得。1981年塙歯科医院院長、現在に至る。松本歯科大学非常勤講師茨城県歯科医師会東西茨城支部食文化研究会「歯科」と「食」の未来をみつめて、街から村へ走り続ける味覚人、伝多朗が繰り広げる酒飲み宝談。「弁当プロジェクト」で使用されているパッケージの包装紙は、カラーユニバーサルデザインに配慮された色彩。
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