Dentalism 27号
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輝く女性に逢いに行く日本大学歯学部付属歯科病院 歯科麻酔科助教・歯科麻酔専門医関野 麗子Reiko Sekino輝きの秘訣2016年7月に取得した日本歯科麻酔学会歯科麻酔専門医の資格。全国でもその資格を有するのは300名ほど。「歯科医師国家試験合格より何より、今までの人生の中でいちばんうれしかったかもしれません(笑)」Prole せきの・れいこ/1980年東京都出身。2006年日本大学歯学部卒業。2011年同大大学院歯学研究科修了(歯学博士)。2014年同大歯学部歯科麻酔学講座助教。現在、日本大学歯学部付属歯科病院・歯科麻酔科で歯科麻酔専門医を務める。日本歯科麻酔学会歯科麻酔専門医・認定医、日本障害者歯科学会認定医。日本有病者歯科医療学会認定医・代議員。患者さんの不安を拭い、安心感を。「痛みの緩和」だけでない歯科麻酔科医の務め。 歯科麻酔科医の役割として、治療前後のコミュニケーションが重要だと話す関野麗子先生。「患者さんの多くが不安を抱いていたり、ストレスを感じたりしているもの。麻酔の目的やリスクを包み隠さず話し、口調や表情に気を配り、血圧・脈拍などの確認や点滴確保の際にも優しく声をかけます。患者さんを安心させることで、使用する薬剤量が少なく済むこともあります」 彼女が歯科医師を志したのは、受験生の時に夢中になった海外医療ドラマがきっかけだった。「ただ無心に患者の心身と向き合い、適切な判断を下す麻酔医のストイックなあり方に惹かれたんです」。全身麻酔は意識がなく、誰が麻酔をしたのかさえ判別しないまま、手術が終わります。「一度だけ、〈あなたに麻酔をしてもらってよかった。ありがとう〉と患者さんに声をかけてもらったことがあるんです。それが今でも心に残っています」 歯学生相手に教鞭をとる機会も増え、教えることの喜びも知った。大学付属歯科病院にいるからこそ、見えてきた未来像がある。「虫歯を悪化させてここに来る方の中には、歯科自体に恐怖感やトラウマを抱えている人も多いんです。いつか歯科麻酔科が主体となった『リラックス外来』のような診療形態に取り組んで、多くの人がより気軽に歯科にかかるきっかけ作りができたらいいなと思います」日本大学歯学部付属歯科病院東京都千代田区神田駿河台1-8-1303-3219-8080 (代表)http://www.dent.nihon-u.ac.jp/hospital/3 Dentalism 27 SUMMER 2017撮影/中島繁樹

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