Dentalism 27号
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日本橋土屋歯科医院 院長 土屋公義×聞き手 伝多朗(デンタロー)   ││││││││││││││││││││ 撮影/中嶋繁樹 構成/丹羽麻理歯談・食談 歯合せ(しあわせ)創造科 東京 根岸『笹乃雪』 にて Dentalism 27 SUMMER 2017 26 歯の噛み合わせで人を幸せにする土屋公義先生が今回のゲストです。浅草生まれの江戸っ子をお連れするのは、創業元禄四年の豆富料理店『笹乃雪』。同店は上野の宮様(百十一代後西天皇の親王)のお供をして京より江戸に移り、江戸で初めて絹ごし豆富を作ったという老舗です。伝多朗 お父様が脱サラして歯科技工士を目指されていたこともあり、土屋先生はナント3歳の頃から一緒に技工士学校に通われていたんですよね。土屋 当時、技工士学校で遊んでくれていたお兄さんたちは今では皆さん偉くなっていて、僕は未だに子ども扱い(笑) 将来の夢は「入れ歯屋さん」になることでした。 小学生になると夏休みに配達の手伝いもしましたが、幼心に歯医者なんてろくなもんじゃないと思うような経験もたくさんしました。だから自分が歯科医師になった時には、自分が行きたくなるような場所にしようと決めていました。伝多朗 先生は人それぞれが本来持っている最良の咬み合わせを「Ky bite(キーバイト)システム」によって正確に診断・再現することで、多くの患者さんを救っておられます。咬み合わせの治療を受けて、不妊症だった女性に子供ができたり、歩けなかった人が歩けるようになったり、そうした事例は枚挙に暇がありません。土屋 僕はあくまでも患者さんの咬み合わせをベストな状態にして土屋公義(つちや・きみよし)1967年東京都出身。1993年神奈川歯科大学歯学部卒業。1994年日本大学歯学部歯周科入局。1997年(霞が関)日本プレスセンターデンタルクリニック院長。1999年(日本橋)土屋歯科医院開院。インスパイア・ザ・デンタル研究会 会長村岡秀明先生講演会実習担当塩田義塾塾師日本全身咬合学会 認定医デンチャーライフ研究会「歯科」と「食」の未来をみつめて、街から村へ走り続ける味覚人、伝多朗が繰り広げる酒飲み宝談。豆富料理 笹乃雪十一代目 奥村喜一郎さん元禄四年、初代玉屋忠兵衛が京都より江戸に来て、初めて絹ごし豆富を作り豆富茶屋を開いて以来、11代にわたり受け継がれてきた『笹乃雪』を守る当代当主。

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