Dentalism 27号

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19 Dentalism 27 SUMMER 2017男性より女性の方が口臭に敏感。口臭ケアに熱心なのも女性。　『株式会社プラネット』が行った口臭ケアの意識調査によると、自分の口臭が気になる人は74％、「異性の口臭」が気になる人は７９・２％、「同性の口臭」が気になる人は８０・６％おり、７割から８割という高い比率で口臭が気になる人がいることがわかった。　さらに年代別にみると、20代で他人の口臭が気になる人が最も少なく、男性では40、50代をピークに山なりを描くように推移している。これに対し女性は、30代以降で年代による顕著な変動は見られない。男性は加齢につれて自分や他人の口臭も気にならなくなるようだが、女性は年齢に関わらず他人の口臭を気にする人が多いと言えそうだ。　また、どんな口臭ケアをしているかを聞いたところ、１位は「歯を磨く」で７１・５％、２位は「口の中を水でゆすぐ」で５１・３％と基本のケアをしている人が多いよう。男女の違いに注目すると、女性は男性に比べ「デンタルフロスや歯間ブラシで歯を清掃する」が10％を超え、男性は女性に比べ「コーヒーを飲む」や「楊枝で歯間を清掃する」という、ややその場しのぎのような方法が多かった。男性より女性の方が口臭に対して敏感なことを反映した結果と言えそうだ。■自分及び、異性、同性の『口臭』が気になりますか？ 全体 （n=4099） 男性 （n=2473） 女性 （n=1626） 男性-20代 （n=40） 男性-30代 （n=191） 男性-40代 （n=543） 男性-50代 （n=825） 男性-60代 （n=590） 男性-70代以上（n=284） 女性-20代 （n=47） 女性-30代 （n=277） 女性-40代 （n=572） 女性-50代 （n=446） 女性-60代 （n=231） 女性-70代以上（n=53）自分の口臭16.814.420.422.520.918.815.99.85.621.325.322.017.517.313.2とても気になる気になる050100少し気になる気にならない（％）気になる計35.134.535.925.030.833.135.036.036.331.935.837.937.227.743.328.828.928.712.530.429.729.928.626.425.527.426.429.836.818.919.421.416.345.024.119.518.722.725.034.116.216.613.716.518.980.678.683.755.075.980.581.377.375.065.983.883.486.383.581.133.630.638.027.532.430.229.830.333.436.237.238.839.732.943.428.530.026.415.023.630.032.331.925.729.824.924.027.433.318.920.825.813.242.527.223.624.125.931.725.513.013.611.213.015.179.274.286.857.572.876.475.974.168.374.587.086.488.887.084.929.927.134.122.530.430.028.426.617.342.534.237.434.724.726.427.328.126.115.025.726.027.632.228.914.926.424.727.829.422.626.030.419.440.023.025.228.131.448.221.314.115.920.028.637.874.069.680.660.077.074.871.968.651.878.785.984.180.071.462.2 全体 （n=4099） 男性 （n=2473） 女性 （n=1626） 男性-20代 （n=40） 男性-30代 （n=191） 男性-40代 （n=543） 男性-50代 （n=825） 男性-60代 （n=590） 男性-70代以上（n=284） 女性-20代 （n=47） 女性-30代 （n=277） 女性-40代 （n=572） 女性-50代 （n=446） 女性-60代 （n=231） 女性-70代以上（n=53）異性の口臭17.113.622.415.016.816.213.811.99.28.524.923.621.720.822.6 全体 （n=4099） 男性 （n=2473） 女性 （n=1626） 男性-20代 （n=40） 男性-30代 （n=191） 男性-40代 （n=543） 男性-50代 （n=825） 男性-60代 （n=590） 男性-70代以上（n=284） 女性-20代 （n=47） 女性-30代 （n=277） 女性-40代 （n=572） 女性-50代 （n=446） 女性-60代 （n=231） 女性-70代以上（n=53）同性の口臭16.715.219.117.514.717.716.412.712.38.520.619.119.319.018.9©株式会社プラネット意識調査「Fromプラネット」薬用歯みがきのフッ化物配合濃度の上限、1000ppmから1500ppmへの拡大が決定。　厚労省の歯科疾患実態調査によると、１９８７年より25年間、20〜40代の成人１人あたりのむし歯の本数は減少している一方、むし歯を１本でも経験したことがある人の割合は依然として95％を超えたまま推移している。　むし歯予防に最も有効な方法の一つとしてフッ素の活用がある。フッ素には、歯垢の細菌の活動を抑え酸が作られるのを抑制したり、溶けたエナメル質を修復する、歯質を強化するなど、むし歯を防ぐ様々な効果がある。　予防歯科先進国のスウェーデンをはじめとした欧米では、歯みがきなどに配合するフッ素の配合濃度を国際基準である１５００ｐｐｍを採用しているが、日本ではこれまで１０００ｐｐｍが上限とされていた。そんな中、厚労省がフッ化物配合の薬用歯みがき類について、国際基準と同様、１５００ｐｐｍを上限とした商品を医薬部外品として承認した。同時に日本歯磨工業会は会員向けに自主表示基準を作成。６歳未満の子供への使用を控える旨、６歳未満の子供の手の届かない所に保管する旨、フッ素濃度を直接の容器等に記載するよう求めている。　これを受け歯科用品メーカーの動きも活発化している。５月15日には『サンスター』から「バトラー エフペーストα」、６月には『ライオン』から「クリニカアドバンテージ ハミガキ」が発売。どちらも既存商品を改良しフッ素の濃度を１４５０ｐｐｍに引き上げており、この流れは他メーカーにもつながりそうだ。ライオンクリニカアドバンテージ ハミガキ（左からクールミント、シトラスミント、ソフトミント）各130g　希望小売価格／オープン価格　医薬部外品サンスターバトラー エフペーストα90g　希望小売価格／972円　医薬部外品フッ素1450ppm配合フッ素1450ppm配合